日本のバレンタインデーについてトロントで議論

バレンタインデーが近づいてきたので、カナディアンの友人たちと定期的に行っている議論の場でバレンタインデーについて取り扱ってみました。日本にとってのバレンタインデー、カナダにとってのバレンタインデーとは何か?分かってはいましたが改めて日本って変な国!というのを再認識しました。

議論の場で貰ったチョコレートチップス

甘さとしょっぱさのコラボレーションがたまらない。パクパク食べる。これが今年最初で最後のチョコレートになりませんように

カナディアンと行う定期的な議論

もともと僕が知り合った仲の良いカナディアンたちは定期的に議論の場を設けて、議題を決め皆で集まって熱く議論をしていました。特に彼らは日本に関心が高く毎回「日本はどうなんだろう」という視点で語り合います。年齢層も高めで政治や経済に話が及ぶ場合もあり、さらにはディベート形式等スタイルを変えて行うこともあります。ランゲージエクスチェンジに近い?と思われるかもしれませんが全て英語で行われるため、僕にとってはそういった意味も含めレベルが高い場です。そんな場に今は混ぜてもらい、色んな意味で鍛えてもらっています。今回の議題は日本のバレンタインデーについて、と日本に特化した議論がなされました。

バレンタインデーについて

議論に参加するためにそもそものバレンタインデーの由来について調べました。簡単にまとめると以下のようになるみたいです。

バレンタインデーという祭日になったのはその200年後とか、皇帝は怒ってなくてヴァレンティヌスが生贄になっただけとか、そもそもヴァレンティヌスなんていなかった、などなど色々な説が存在します。とりあえずの認識としては「昔あった愛のくじ引き行事が2月14日」ということだけ抑えとけばいいと思います。

カナダのバレンタインデー

日本のバレンタインデーについて語る前に先にカナダのバレンタインデーについて教えてくれました。カナダでのバレンタインデーは「カップルが愛を再確認する日」のようです。男性からも女性からもお互いにプレゼントを贈り合います。男性は主にバラを、女性はお菓子と一緒にちょっとしたものを、といったところです。そして一緒にその日を過ごし美味しいディナーを食べます。友人や仕事仲間などお世話になっている人にも「ありがとう」の気持ちを込めて何か贈り物もするみたいです。男性も女性も関係ない、あげたければあげるというスタイルが素敵だなと感じました。簡単にまとめると以下になります。ちなみにカナダにホワイトデーはありません。

日本のバレンタインデー

さて本題の日本のバレンタインデーについて友人と語ります。まずは日本のバレンタインデーについて皆で調べてきた知識を披露し、理解を深めます。もちろん他の方が発表している間の、補足・訂正は日本人の僕が担いました。ここで展開された知識をまとめるとこんな感じです。

やはり一番の議論の焦点になるのは「女性が男性にチョコレートをあげる」という点。日本のイベントはクリスマスなど含めて、商業的に造られたイベントが多く、そしてそういったイベントの方が盛り上がっているのが不思議で凄い、などの意見が交わされます。たしかに日本の伝統である各所の祭り、七夕やお盆その他もろもろの行事に比べ、バレンタインやクリスマスの方が盛り上がっているのを肌で実感します。何が日本人をここまで掻き立てているのか、どうして疑問に思わないのか、何故クリスマスはケンタッキーでもいいのか(脱線)などなど、いつもは考えないことを一緒に真剣に考えました。

日本のバレンタインデーってなんで根付いたんだろう?

なんで日本にはこんなふうにバレンタインデーのような独自のイベントが根付くのか、などを考えていた時に興味深い意見がいくつかでました。大陸じゃないから文化が閉じやすくなってしまったなどの意見を始め、「シャイな日本人が理由をつけて告白ができる。つまり理由が欲しいのではないか」などはなるほどなと思います。クリスマスだからデートに誘ってみよう、そこで告白だ!などもよく聞く話です。そうか理由が欲しいのかー、と考えると納得する部分が見えてきました。また僕自身の意見としてはもう単純に「こうした方が楽しいから」みたいな話をしてみました。日本のバレンタインデーは毎年進化していると思います。チョコレートラーメンや、ハート形のうにセットなどなど、もはや過去には考えられないような商品が次々と繰り広げられています。でもそれは見ていて「楽しい」です。こんなイベントがあったら楽しいな、もっとこうしたら楽しいんじゃない?そんな感覚でバレンタインデーは僕たちの生活に馴染んできたんじゃないかなと考えました。特に海外の文化が元になっています。僕たちに伝統や文化など関係ありません。したいようにする、楽しいようにする、こんな感覚もあったのではないかと思います。

英語での議論はバンバンするべき

留学生活で英語を伸ばすならやはり英語はどんどん喋っていかなければなりません。そして様々な内容を深く喋ることが最重要だと思います。普段ただ生活しているだけだと浅い日常会話程度で済んでしまうので、いざという時に役に立つ英語が話せません。そのためにも議題を決めた議論はバンバンしていくことがとても効果的なことだなと思いました。自分の言いたいことが言えない歯がゆさはまだまだありますが、これからもこの会にたくさん参加して色々吸収してみたいと思います。そもそも議論そのものが価値観と知見を深められるのでとても楽しいので、皆さんも是非してみてください^^ (次回はドナルド・トランプについてなので難易度が跳ねあがる・・・)