オンタリオ州のお酒の資格、スマートサーブを取得

これから仕事をするためにスマートサーブを取得してみました。オンタリオ州は日本と比べたらびっくりするくらいにお酒に厳しいです。飲める場所も手に入れられる時間も法律で厳しく定められています。そしてお酒を提供する側にも明確に責任が定められていて資格を取らなければなりません。その資格がスマートサーブと呼ばれるものです。インターネットで簡単に受講&取得することができます。

スマートサーブのウェブサイト

スマートサーブのウェブサイト

https://www.smartserve.ca/からインターネットで楽々受講。24時間いつでも自分のタイミングで行えるのは嬉しい

トロントのお酒事情

日本だったらお酒って居酒屋では朝まで飲めるし、コンビニエンスストアがあるのでいつでもどこでも手に入れることができますよね? でもオンタリオ州にあるトロントではそんなことはありません。

トロントでお酒を飲める場所と時間

レストランやバーで飲むことはできます。しかし深夜2時でお酒の提供は終わります。

トロントでお酒を手に入れられる場所と時間

小売店はLCBO、The beer store、Wine Rackのみでしか基本的にお酒は扱われていません(たまーに扱ってるスーパーがありますがどうやってるのかわかりません)。扱える時間は23時まで(日曜は18時まで)と明確に法律で決められています。あとはお店によって閉まる時間がもっと早いケースがあります。

他にもこんなルールが

たくさん細かなルールがありますが、代表的なものとしてはお酒は19歳から酔っているともう買えない野外で飲むことは禁止などがあります。

スマートサーブ

オンタリオ州でお酒を提供する人が必ず取得しなければならない資格です。上記のようにオンタリオ州ではお酒に厳しいので提供する側のも厳しく管理されます。

スマートサーブを取得しなければいけない人

レストランやバー、小売店などお酒を触って売る人が絶対に取得しなければなりません。さらに言うと在庫整理などでお酒を触る人も必ず取得する必要があります。

スマートサーブの取得の仕方

インターネットで以下の流れのように簡単に取得することができます。

  • ◆会員登録して税込み$39.49でコースを受講
  • ◆コース完了後オンラインでテストを受講
  • ◆35問中80%(28問?)以上で合格。一週間ほどで免許が家に届く
コースについて

単元が4つに分けられていて(個人的には5つだと思う)、各単元の最後に小テストがあります。小テストは80%以上取得で合格で次の単元に進むことが可能です。また小テスト自体は何回もやり直すことができます。

オンラインテスト

オンラインテストだったらカンニングとか友人と協力とかできるのでは?と思われるかもしれませんが、実はテストを受けるときに監督官とウェブカメラで繋げなければなりません。PCの画面も監視され(操作権も共有)、机の上なども見られるのでズルは容易にはできないということですね。

テストに落ちると

1回までなら再テストが可能です。しかし2回落ちるとなんとコース最初からやり直し。お金もまたかかります。

合格すれば家に免許が届く
合格すれば家に免許が届く

合格してから1週間は待とう。人によると届く前に確認の電話なんかさせられたりして、届くのが遅れたリする。

スマートサーブの難易度

内容自体はとても簡単です。「あ、そうなんだ!」と驚く部分もありますが、日本の自動車教習所の学科試験より簡単です。ひっかけ問題などもありますが落ち着いて一つ一つ丁寧に理解していけば問題ありません。しかし、英語が一つのハードルになるかもしれません。英語があまり得意でない方にとっては知らない単語のオンパレードになると思います。専門用語もあるので容易ではないかもしれません。

スマートサーブ取得にかかった時間

僕は正直英語があまり得意ではないので他の人よりだいぶ時間がかかったんじゃないかなと思います。特にリスニングが壊滅的なので、ビデオでシチュエーション例をを観るときなど、毎回字幕を一つ一つ読んでいく羽目になりました。1日8時間は勉強して取得に3日かかっているので普通に20時間以上費やしたことになります。英語が得意な方は1単元2時間もかからないのではないでしょうか?そうなると10時間ほどで取れますね。そして免許が届くのは合格してから1週間後くらいです。

いざの英語力

ここで参考程度に僕の英語力を晒しておくと、渡航前はTOEIC750点、渡航後はILACで3か月勉強して、最終的には一応High Advanced(TOEIC換算900点オーバーが期待されるコース)にいました。僕もそうだったように日本の感覚だと英語出来るじゃんと思われるかもしれません。でも実際こっちに来ると僕は英語出来ない方に部類するのがよくわかります。英語ペラペラ、映画も本も新聞も難なくわかるぜ!という段階でようやく英語できます、と言えるのかなと感じています。そもそもTOEICでの点数は英語力の参考としてふさわしくはないです。しかしTOEICしか受けたことがないので、一応のご参考にということで記載させて頂きました。

スマートサーブで学んだ面白知識

色々面白いなぁと感じた部分があったので簡単にまとめてみます。これからスマートサーブを取る方はご参考に。理解が間違ってたらごめんなさい・・・。

  • ◆アルコールを扱うところは必ずノンアルコールと食べ物が扱われてなければいけない
  • ◆ワインのみ、空いたコルクを再度閉めてお客さんが持って帰ることができる
  • ◆ワンドリンク制など、制限を決めるのは禁止
  • ◆バーなどは2時で提供を終えたのち、2時45分までにテーブルからアルコールを撤去しなければいけない(年末は1時間延びる)
  • ◆アルコール度数×量(Ounce)という基準の値があり、それでアルコール摂取量を数える
  • ◆客が酔ってケガした、ケガさせたとなると提供した店と人の責任になる
  • ◆客が酔ってると判断したら入店拒否して良い
  • ◆客が酔ってると判断したらお酒提供拒否してよい
  • ◆そもそも客を酔わせないことが重要
  • ◆酔いそうな客はうまい具合に水や時間でコントロールすることが必要
  • ◆酔いそうな客は意図的に避けることもテクニックの一つ

などなどが僕にとってとても興味深かったです。逆にこれ以外は大体常識の範囲内なので、理解は簡単かと思います!

スマートサーブも取ったし仕事探し!

さて、ようやくスマートサーブも取れたので仕事探しです!個人的にはもちろんサーバー系の仕事をやってみたいなと思っています。これからどうなるか分かりませんが仕事探し頑張ってみます!^^