カナダに留学するためのワーキングホリデービザの取得方法

カナダのトロントに留学するためのワーキングホリデービザの取得方法を紹介します。トロントと書いてありますが、バンクーバーもバンフもカナダ全体として基本的には何も変わりません。今回は僕がトロントにワーキングホリデーを利用して留学したのでその体験談を踏まえてまとめてみたいと思います。ビザの取得に関しては毎年流動的なのであくまで参考程度にしてみてください。ちなみに僕が取得したのは2016年で、この記事は2017年のことを調べながら書いています。

ワーキングホリデービザとは

そもそも海外に渡るには入国許可証であるビザが必要です。ワーキングホリデービザは日本とその他の国が協定を結ぶことにより、定められた年齢の対象者が一定期間その国に「自由」に渡航(留学)できるビザになります。ここで「自由」というのは、渡航している間に旅行するのも良し、学校に通うのも良し、働くのも良しという、普通何かしらの制限がかかるビザより、「何でもできる」ということを意味します。就労までできるので分類としては実は就労ビザ(Work Permit)になります。ちなみに普段海外旅行などではあまり意識していないかもしれませんが、海外旅行では本来観光ビザが用いられます。しかし日本のパスポート自体が強力なので、実は日本人はビザの発行が免除になっているのです。

ワーキングホリデービザとは

  • 海外に渡るのに必要な入国許可証であるビザの一つ
  • 実は就労ビザの一つで一定期間何でもできる自由なビザ
  • 年齢制限と対象者枠がある

ワーキングホリデービザが取得可能な国と対象条件一覧

2017年現在日本人がワーキングホリデービザを取得可能な国は以下の通りです。各国ワーキングホリデービザの取得には、申請時年齢、パスポートの有効期間、資金証明、就労条件等々細かい条件がありますので、興味がある方は調べてみて下さい。ワーキングホリデービザは毎年の様に各国条件が変わりますので常に最新情報を追うことが大切です。また、応募可能時期が通年でも対象者数に限りがある場合、上限に達した時点でその年度でのワーキングホリデービザの取得は不可能になってしまうので注意です。ちなみに現在はヨーロッパ各国とも協定を結ぶ話が進んでいるらしく、スペイン、イタリア、フィンランド、アイスランド、イスラエル、ハンガリー、ベルギーが追加されるかもしれないそうです!楽しみですね♪

オーストラリア
  • 応募可能時期:通年
  • 対象者数:制限なし
  • 対象年齢:18歳~30歳※1
  • 滞在可能期間:1年間※2
  • 公用語:英語

※1:2017年度中に35歳に引き上げられる動き有り

※2:条件を満たせば最大で1年間の延長が可能

ニュージーランド
  • 応募可能時期:通年
  • 対象者数:制限なし
  • 対象年齢:18歳~30歳
  • 滞在可能期間:1年間※3
  • 公用語:英語・マオリ語

※3:条件を満たせば最大で3か月の延長が可能

カナダ
  • 応募可能時期:通年
  • 対象者数:6500人
  • 対象年齢:18歳~30歳
  • 滞在可能期間:1年間
  • 公用語:英語・フランス語
韓国
  • 応募可能時期:通年
  • 対象者数:10000人
  • 対象年齢:18歳~30歳
  • 滞在可能期間:1年間
  • 公用語:韓国語
フランス
  • 応募可能時期:通年
  • 対象者数:1500人
  • 対象年齢:18歳~30歳
  • 滞在可能期間:1年間
  • 公用語:フランス語
ドイツ
  • 応募可能時期:通年
  • 対象者数:制限なし
  • 対象年齢:18歳~30歳
  • 滞在可能期間:1年間
  • 公用語:ドイツ語
アイルランド
  • 応募可能時期:1~2月・6~7月
  • 対象者数:400人
  • 対象年齢:18歳~30歳
  • 滞在可能期間:1年間
  • 公用語:アイルランド語・英語
イギリス
  • 応募可能時期:1月・7月
  • 対象者数:1000人
  • 対象年齢:18歳~30歳
  • 滞在可能期間:2年間
  • 公用語:英語
デンマーク
  • 応募可能時期:通年
  • 対象者数:制限なし
  • 対象年齢:18歳~30歳
  • 滞在可能期間:1年間
  • 公用語:デンマーク語
台湾
  • 応募可能時期:通年
  • 対象者数:5000人
  • 対象年齢:18歳~30歳
  • 滞在可能期間:1年間
  • 公用語:中国語
香港
  • 応募可能時期:通年
  • 対象者数:1500人
  • 対象年齢:18歳~30歳
  • 滞在可能期間:1年間
  • 公用語:広東語、英語
ノルウェー
  • 応募可能時期:通年
  • 対象者数:制限なし
  • 対象年齢:18歳~30歳
  • 滞在可能期間:1年間
  • 公用語:ノルウェー語
ポルトガル
  • 応募可能時期:通年
  • 対象者数:制限なし
  • 対象年齢:18歳~30歳
  • 滞在可能期間:1年間
  • 公用語:ポルトガル語、ミランダ語
ポーランド
  • 応募可能時期:通年
  • 対象者数:500人
  • 対象年齢:18歳~30歳
  • 滞在可能期間:1年間
  • 公用語:ポーランド語
スロバキア
  • 応募可能時期:通年
  • 対象者数:400人
  • 対象年齢:18歳~30歳
  • 滞在可能期間:1年間
  • 公用語: スロバキア語
オーストリア
  • 応募可能時期:通年
  • 対象者数:200人
  • 対象年齢:18歳~30歳
  • 滞在可能期間:6か月
  • 公用語:ドイツ語

カナダのワーキングホリデービザ

上記の表でもまとめられていますが、カナダのワーキングホリデービザについては、簡単には以下のようになっています。より細かく条件や申請方法について見ていきましょう。

カナダ
  • 応募可能時期:通年
  • 対象者数:6500人
  • 対象年齢:18歳~30歳
  • 滞在可能期間:1年間
  • 公用語:英語・フランス語

カナダのワーキングホリデービザの申請条件

カナダ大使館がWebサイト上で発表している、カナダのワーキングホリデービザの申請をするための条件になります。まずは申請をするためにこちらの条件を満たさなければなりません。

  • ・日本国籍を有していること
  • ・カナダに滞在している間ワーキングホリデービザより長い期間有効なパスポートを所持していること。つまりパスポートはワーキングホリデービザより長い間の有効であること。
  • ・申請受理時に18歳から30歳以内であること(渡航時に31歳になってもOK)
  • ・カナダでの費用のために25カナダドルと同等の価値(20万円ほど)でお金を持っていること
  • ・カナダに滞在している間の健康保険を所持していること。入国時に確認される可能性有
  • ・カナダに渡航する資格があること
  • ・出国前に往復チケットを所持していること、もしくはカナダ滞在が許される最後の日にチケットが買えるような資産を証明すること
  • ・扶養家族を連れて行かないこと
  • ・プログラム参加費を支払うこと

お金さえ用意してしまえば特にハードルは決して高くないことが分かります。またここで注目したいところはワーキングホリデービザは許可が降りてから入国有効期間が1年間もあるので、実は31歳でも大丈夫、という点です。30歳までがワーキングホリデーと世間では良く言われていますが、実は31歳まで行けちゃう、というのは嬉しいところです。もちろんワーキングホリデービザの有効期間の1年間は変わらないのでご安心ください。

カナダのワーキングホリデービザの取得フロー

カナダのワーキングホリデービザの取得フローについて簡単に説明します。カナダのワーキングホリデービザは申請から取得まで全てインターネット上で出来るので非常に手軽だったりします。申請をする際に使用するWebサイトカナダは大使館が運営しているCIC(Citizenship and Immigration Canada)です。ここで必要な申請はIEC(International Experience Canada)申請とWork Permitの申請となります。カナダで国際的な経験(今回はワーキングホリデー)を積む許可と就労する許可(ワーキングホリデービザは就労ビザの一つ)を取らなければいけないということですね。以下が2017年現在の大まかなフローです。

  • ・MyCICアカウントを作成
  • ・【IEC】ワーキングホリデーの申請枠にエントリーする
  • ・【IEC】対象者として認められると招待が届く(抽選で順次)
  • ・【IEC】招待を10日間以内に受諾する
  • ・【Work Permit】申請開始から20日以内に質問の回答、書類の提出、申請料支払いをする
  • ・【Work Permit】ワーキングホリデービザを取得して完了

対象者枠や期間が決められているので結構焦るかもしれませんが、対象者も上限に達するのにはかなり期間(半年以上?)がかかるので、早めに申請して毎日ちゃんとWebサイトを確認して落ち着いて行えばさほど難しくはありません。全作業を終えるには2か月ほどかかります(僕の時はカナダのシステムがダウン?したので半年近くかかりました・・・)。気長にコツコツやりましょう。ちなみに2017年度は2016年10月17日より受付が開始し、11月28日から抽選がスタートしたそうです。

カナダのワーキングホリデービザ

  • 取得してから1年間渡航有効期間があり渡航時31歳でも大丈夫
  • ハードルは高くなく、早めに申請すればほぼ確実に取得可能
  • 各申請に期間が設けられているので注意

カナダのワーキングホリデービザを確実に取るために

ここまででで説明したように、実はワーキングホリデービザは落ち着いて一つ一つ丁寧に行えば取得可能です。ただ全て英語のカナダ大使館のWebサイトを利用しなければいけないので、少し抵抗を感じたり不安になる方もいらっしゃると思います。最新の動向を追うためにもワーキングホリデービザ取得専用の解説Webサイトを使用することを是非おススメします。僕はワーホリシロップというWebサイトを参考にさせて頂きました。こちらに記載されている手順通り行えば確実に取得可能かと思います。留学エージェントを使用する方も多いと思いますので、担当の方との密な連携も大切です。これからカナダのワーキングホリデーを取得しようと思っている方々、思ったより意外と簡単です!頑張ってください!!

カナダのワーキングホリデービザを確実に取得するために

  • 最新動向が大事。専用解説Webサイト「ワーホリシロップ」がおススメ
  • 留学エージェントを利用しているなら担当の方とは密な連携を
  • 思ったより意外と簡単!落ち着いてじっくり!