メープルシロップフェスティバル。トロントからSunderlandへ

語学交流であるランゲージエクスチェンジのイベントの一環として、メンバーでSunderlandのメープルシロップフェスティバルに行ってみました。この時期に開催されるメープルシロップファーム見学ツアーも含めて、カナダのメープルシロップを精一杯楽しんできました。

カナダはメープルシロップがとても有名

カナダはメープルシロップがとても有名

メープルシロップと言えばカナダ!というくらいカナダはメープルシロップの名産地。国旗もメープル

メープルシロップフェスティバル

毎年冬の終わり、だいたい3月~4月頭くらいにかけて様々な場所で開催されるメープルシロップの大きなイベントです。メープルシロップファーム(工場)などの見学もでき、メープルシロップで有名なカナダとして外せないイベントの一つでしょう。しかしメープルシロップファーム近辺で開催されるメープルシロップフェスティバルは、結構トロントから遠かったりするので車などの交通手段が必要だったりもしますので下調べをしっかりしましょう。

Sunderland

今回僕が訪れたのはSunderlandというトロントから車で1時間半ほどの場所にある小さな街です。大きなメープルシロップファームがあり、2017年3月11日、4月1日と2日にメープルシロップフェスティバルが開催されました。

Sunderlandでメープルシロップフェスティバル
Sunderlandへの入口

メープルシロップフェスティバルの告知がしてある。How Sweet it is!

Sunderlandのメープルフェスティバル

今回僕が訪れたのはSunderlandというトロントから車で1時間半ほどの場所にある小さな街です。大きなメープルシロップファームがあり、2017年3月11日、4月1日と2日にメープルシロップフェスティバルが開催されました。今回のイベントも写真をたくさん撮ったので写真と共にお送りします。ちなみにSunderlandのメープルフェスティバルは時間的に早めに終わったりするので注意が必要です。

小さな街Sunderland

小さな街Sunderland

フェスティバル!と言っても小さな街をあげてのお祭りなので、ローカル感があり、それがまた良い感じ。多くの方がボランティアだと思う。シロップだけでなくキャンデーなど様々なメープル商品が扱われている。ちなみに養蜂もカナダは有名でハニーもあったりする

メープルシロップとパンケーキ

メープルシロップとパンケーキ

メープルシロップと言えばやはりパンケーキ。会場で焼いて提供してくれる。ソーセージ付きで朝ごはんor昼ごはんにはもってこいだ

School Busでメープルシロップファームへ

スクールバスでメープルシロップファームへ

街をあげてのイベントで小学校までイベント会場になっているだけあって、メープルシロップファームへは交通手段としてスクールバスが使用されていた。実はかなり憧れていたのでテンションがあがる

スクールバスの中
スクールバスの中

ちなみに中はこんな感じ。狭そうに見えるが実は座席もゆったりしていて大人も十分乗れてしまう。快適だ

カントリーサイドなSunderland
カントリーサイドなSunderland

スクールバスに乗って道路を走るがひたすら広大な大地が見られる。Sunderlandらへんは大体こんな感じの景色が続く。ファームもたくさんだ

メープルシロップファーム見学開始

メープルシロップファーム見学開始

ファームに着くと働いている方が快く出迎えてくれ案内を始めてくれる。見学料は$3。当然全部英語なのできついがメープルシロップについて何でも説明してくれるので楽しい

メープルのブッシュへ
メープルのブッシュへ

最初の挨拶と簡単な説明が終わったらすぐに実際にメープルシロップを採取しているブッシュに案内をしてくれる。メープルシロップを採取しているブッシュはたくさんあるらしく、一つ一つのブッシュで味や濃さが違うとのこと。現在の採取方法としては、メープルの木にドリルで穴を空け、にプラスチック製パイプを刺し、チューブで採取して集めている。鉄製のパイプやバケツを使って一つ一つ採取していた昔に比べたらだいぶ楽になったようだ。ブッシュの中の写真は説明を聞くのに夢中で撮り忘れた・・・

なぜメープルシロップはなんで高いの?

メープルシロップはカナダでとても人気がありますが、実は貴重品で値段も決して安くはありません。それはメープルシロップが2月から4月にかけた冬の終わりにしか取れないという季節限定的な商品、かつ量が取れないだからです。たまに安い品物もありますがそれはメープルシロップに何か足したものになり、純正の物とは異なります。もし純粋なメープルシロップを楽しみたければ「Pure Maple Syrup」という探しましょう。しかし、何故メープルシロップは季節限定的な商品なのでしょうか?それは気温が関係しています。この時期特有の夜は氷点下、日中はプラスという気温がメープルを加圧状態にし、樹液(sap)が傷口から染み出すそうです。そして採取された樹液は糖度が2%ちょっとほど。僕らが食べてるメープルシロップは糖度66%ほどで、そこまで煮込み続けるそうです。結果として40リットルの樹液から1リットルほどのメープルシロップしかできないそうです。だからとても貴重品なんですね。

メープルシロップは何故色が違う?

メープルシロップにはライトからダークまで色の濃さがあります。お金がなくて比べられませんでした泣 調べた感じでライトは色が薄く軽い口当たりらし、ダークになるほど濃厚になるそうです。しかし糖分はもちろん上記の通り66%と変わりません。実はこれ、煮詰めた時間が関係しています。煮詰めれば煮詰めるほど色が濃くなる、ということですね。メープルは樹液を採取すればするほど糖度が薄くなります。そのため長い時間煮詰める必要がある、ということです。つまり実はライトよりの方が樹液そのままに近くて高級品ということになります。

昔の樹液の加熱方法
昔の樹液の加熱方法

鍋すらないときの加熱方法らしい。熱々の石を樹液の中に入れる

現在の樹液の加熱方法
現在の樹液の加熱方法

大きな機械で中の様子を確認しながら加熱できる

メープルシロップの栄養表
メープルシロップの栄養表

メープルシロップはカロリーも少なく栄養素も高い

出来上がったメープルシロップ"
出来上がったメープルシロップ

器もおしゃれなメープルシロップ。飾るだけでも楽しくなってくる

ちなみにシーズン外は普通に牧場
ちなみにシーズン外は普通に牧場

メープルシロップファームもシーズン外になったら普通の牧場に戻る。というわけでミルクを生産してくれる牛さんなんかもたくさんいる

カナダについて知ることができた一日だった

この日はカナダ特産のメープルシロップについて知ることができ、カナダそのものを知ることができる良い機会でした。この広大な土地と特有な気候を活かして生産されるメープルシロップの美しさと美味しさにはただただ驚かされ、一口食べるだけでファンになれます。メープルはカナダの国旗にもなっている通り、街の至る所で観ることができ、秋にはとても美しい光景を広げてくれます。そんなメープルが大好きなカナディアンだからこそ、ここまでメープルシロップという存在を追求することができたのかな、と感じました。こういうカナダの歴史があり根付いている文化に触れることはとても面白いです。これからも機会があれば触れて学んでいきたいと思います。

広大な土地が特徴のカナダ

広大な土地が特徴のカナダ

トロントとはまた違ってカナダには大自然が広がる。そしてその広大な土地を利用した牧場(ファーム)も伝統的な文化の一つ